7孔チューン

尺八は基本5つの指孔で構成されていますが、
シンプルな構造ゆえに繊細なコントロールが必要に
ある音程を出す際には首(顎?)を振る「メ(沈)リ・カ(浮)リ」や
指孔を「全閉・少し空け(メリor半音)・かざし(中メリorメリ)・全開」と
複雑な使い分けを行わなければなりません
首振りはともかく、孔を中途半端に空けている状態だと
クリアで大きな音色を出すのは難しいと想像できるのでは
ないでしょうか?
(決して「悪い音色」ではなく、 むしろ私はお気に入り

どの音程でも同じような音色を出すことが求められやすい
現代音楽では、指孔の多い尺八を使用させてもらう事があります。

私は、六・七・八寸管で孔を増やしています
200814多孔尺八
六・八寸は7孔、7寸は6孔。

(右手が下の場合)右手の小指と左手の中指も
コントロールができ、八寸ですと「E♭」「B♭」が
首振りなしの全開or閉で出すことが可能に
トッププロの方々がカッコよく膝で管尻を塞いで出している
「ツの大甲(かん)」も、左手中指を空けるだけでOK
ただ、勘違いしてはいけないのは、
「これでラクチン
…という訳ではなく、あくまで
「より様々な音色の選択ができる
という考え方でなくてはいけませんので、
今後使いこなせるように頑張ります
以上、長~い前振りでしたが、
先日は右手小指側の孔を製管師の師匠に調整して頂きました
現在のフォームですと孔が近すぎるイメージがあり、
もう少し上面に孔を移動できないか相談しました所、
写真矢印の下面側の縁を高くすることになりました
2008147孔アップ

これまで「管の側面を塞ぐ」イメージ」でしたが、
「管の上面を塞ぐ」イメージに変わり、
小指の曲がりが自然に近づけた気がします
本当に問題がないか検証を続けている所では有りますが、
「自分磨き」への注力を怠ることなく、
レベルアップに努めたいと思います。。。

奏(尺八など)

Posted by SOU