流派の違い

趣味でのんびりと尺八を続けているワタクシですが、
これでも一応、師範でして、
2010年に「鈴蒼(れいそう)」という名前と看板↓を頂きました。

DSC_3065.jpg
今のところ、道場破りに狙われたことはありません(ヘタクソ過ぎて狙われない…)

所属先(?)は、琴古(きんこ)流鈴慕(れいぼ)会と言いまして、
人間国宝の青木鈴慕先生が主宰されています↓
鈴慕会HP

鈴慕会の師範だから、名前に「鈴」が入ります。
分かりやすいですね私の場合、苗字とかぶってしまうので、少し不思議がられる事も
尺八の流派は、ざっくり言いますと都山(とざん)流琴古流に大別され、
現在は都山流の方が大半を占めているといっても過言ではない、と個人的に感じています。
(他にも様々な流派がございますが、ややこしいので今回は割愛致しますm(__)m)

そして、都山流の師範の方々は名前にもれなく「山」が入ります。
これで「あなたは都山流ですね
知ったかぶりが可能です(ごくたまに例外が有りますので、ご注意を


まずは名前の違いを述べましたが、他に大きく異なる点といえば、
楽譜でしょうか?

どちらも縦書きなのですが、

都山流は、こんな感じ↓
DSC_3063.jpg
冊子の形できれいにまとめてありますね。


…に対して、琴古流はというと、
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巻物のようなイメージでしょうか?「お経みたい」とよく言われます。

正座して演奏する際は、都山譜だと譜面台にのせ、
琴古譜だと地べたに置くのが主流です。


ただし、現在作曲されている作品の楽譜は、全て都山譜。
琴古流の人間は、必然的に都山譜も読めるバイリンガルとなるわけです

こまかい話になりますと琴古流も鈴慕会のように複数の会がまとまった集団で、
新たな区別が必要になってくるのですが、内容がさらにグダグダになるため、
今回はこの辺で終~了~
とにかくこれから尺八をされる方に当たっては、
様々な流派があることを何となくご理解頂ければ、現場で焦ることはないかと。
どこが良い・悪いでは無く、技術差は演奏者のレベルの問題ですので、
ご自身のお気に入りの演奏者に師事されるのが一番だと私は思います(古典曲をされたい方は、どの曲をやりたいか?もポイントになりますので、気をつけて)


尺八を他人様に教えるレベルではさらさら有りませんが、
合奏の人数補充でしたら喜んで駆けつけます(もちろん無料)ので、
機会が有りましたら、ぜひお声掛けをよろしくお願いいたします。。。



奏(尺八など)

Posted by SOU