めざせ六段!

既に三年ほど経っていますが
三味線も少し勉強しております。
(地歌の世界では、三味線の事を三絃(サンゲン)とも呼んでいます。)

こちらが、マイ三味線↓
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私は尺八を始めた頃から、合奏曲は地歌が中心でしたが、
恥ずかしながら、なんとなく楽譜通りに吹く事ぐらいしかせず、
なかなか勉強する機会を持とうとしませんでした。
特に最近はどのような曲でも「まずは知る」ことの重要性も感じ始めた所、

「地歌は三絃の本曲(その楽器のために作られた曲)。
実際に三絃をやってみた方が良いのでは?

という結論に至りました。

その時ちょうど合奏曲の稽古をつけて下さっていました、
藤井佐和先生(←面白いのでリンク)が教えて下さるという事で、
尺八の師匠方の許可を得た上で、現在に至ります。
(ちなみにマイ三味線は、中古で程度の良いものを藤井泰和先生に
選んで頂きました。単なる思い付きから、どんどん話が大きくなっていく…

正直言って、全然進歩していないので、
こんな状態で発信しても…、と思っていましたが、
素人目線でお伝えできる事もあるのではないかと、開き直りました
(玄人目線であれば、「まゆっち先輩」のブログをおススメします

尺八使い目線での三味線の特徴はというと、
とにかく音程の調整がシビアです。

弾く前に調弦するのは当たり前のこと、三味線を構えてからも
絹糸はどんどん伸びていき、音程が下がってしまいますので、要注意。

調弦の仕方は、一の糸(一番太い)だけ笛等で音合わせして(↓)、
後は一・二の糸、ニ・三の糸と、和音で調整。全て耳で決まります。
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慣れないうちは、この時点でヘトヘトです
そして、のびた絹糸は最後にあっさりと…

切れる
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はい、やり直し
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演奏時のツボ(音程毎の指の配置箇所)も、耳がすべて。
どこにもマークなど存在しません(手元を見るのも基本禁止)。

「5ってドコですか?」
「左の脇の辺。後は体で覚えてね。」
「…」

管理にも注意が必要で、尺八同様、湿度の変化に弱い為、
使用しない時は、和紙で覆ったりしないと皮が破れるようです。
(できれば一生、経験したくないかも
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このような洗礼を多々受けながら、尺八の稽古の合間にコツコツ続けております
ちなみに教本は、たぶん皆さんと同じかと。
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進度はこれくらい。まさにカタツムリ並
(かと言って、それ以前がちゃんとできるわけでは有りません
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なんとかこの1年で「六段の調」への到達を目指したいと思います
尺八の演奏もままならない状態ですので、
周囲から見れば、まさに道くさの極みと言えるかもしれませんが、
個人的にはこの三絃もやって良かったと思っています。

ここまでせずとも、他の楽器を少しでも知る機会は大事だと思いますので、
もし「尺八を一日だけでも触ってみたいな」
思われた方は、私が遊びに行きますので、気軽にお知らせ下さい
あと三味線を真剣にされたい方は、佐和先生(会長との差別化のため、普段こう呼ばせて頂いています)も
生徒さんを常に募集中との事ですので、一緒に怒られ頑張りましょう
次はどこへ道くさをしましょうか。。。

奏(尺八など)

Posted by SOU